工具

揃えておきたい基本的な工具

最初に揃えておきたいのは、ドライバーやペンチなどの手動の工具です。
誰もが子供の頃に触ったことがある工具です。
他に、ハンマー、モンキー、レンチ、ヤスリ、カッター、ニッパー、プライヤーなどもあるととても便利です。

工具は必要最小限を揃えるのですが、ある程度の範囲のサイズを揃えておくことをお勧めします。
特にドライバーはサイズが合わないと使えませんので、ケチらずに揃えるようにしましょう。 サイズが合わないのに無理矢理締めるとネジ頭をなめてしまいます。 なめる前に準備をしておきましょう。

よく使うサイズはスペアを持っておくといいかもしれません。
ドライバーは消耗品です。 ビットの角が落ちて使いにくくなった道具は、怪我のもとなるので早めに交換しましょう。

どんなときに使うのか
柱に時計を掛けるために釘を打つのはハンマーです。
棚のネジが緩んで外れかけたらドライバーで締めます。
ペンチは、手で回すとたいへんなフックを簡単に回すことができます。
ちょっとした日常の補修や修理で、手で作業するのがたいへんなときに使います。

ドライバー
ドライバーには、多種多様です。
プラスドライバー、マイナスドライバー、ヘキサドライバーなど、ビット(先端)形状が異なるものがたくさんあります。 各ビットごとにサイズも種類があります。 また、グリップ(柄)の材質や太さや形状、シャフトの長さなどが違うものと多種多様です。
まずは自分で握ってみて手にフィットするものを選ぶとよいでしょう。

ドライバーは、ネットやホームセンターなどで入手できますが、入門的なセットなどは百均でも売っています。 高価なドライバーは、それなりに作りがしっかりしていて使用感がいいのですが、ある程度の種類を揃える必要があるので、コスパを考慮して選ぶとよいでしょう。

構造上の種類として、シャフト(柄)が全体を通して貫通していて叩いて使用できるものや、電気の通電をチェックできるものもありますが、最初は一般的なドライバーを揃えるのがいいでしょう。

プラスドライバー
いちばん一般的で使用頻度の高いドライバーです。
ビット(先端)が+になっています。 +溝があるネジに使用します。
一般的なビットサイズは下記のとおりです。

(大きい)+3、+2、+1、0、00.....(小さい)

使用頻度が高いのは+2ですが、少し小さいねじは+1,0だったり、大きいネジは+3だったりします。 やはり一通り揃えておくべきです。

そのほかに、滅多に使わないのですが、メガネの修理などで使う精密ドライバーもあると、いざというときに助かります。 それ程高価ではないので是非手元に置いておいてください。

どのネジでもいえることですが、サイズが合わないネジを無理に回そうとすると(入らない場合はまだいいのですが)、ネジの頭をなめてしまうと、余計な手間が掛かるので、しっかりと道具は揃えておきましょう。

使うときの注意点ですが、ドライバーはネジに対して垂直に押し当てて回すようにします。
回転させるというより、強く押しつける感じで回します。 締めるときも緩めるときも同じです。
頭がなめないように注意することが大事です。

なめる
”なめる” とは、ねじの頭の部分が崩れてしまってネジが回らなくなることです。

マイナスドライバー
マイナスドライバー(マイナスネジ)は、木材加工のときはほとんど使用しません。
一般的には、電気配線などで使われることが多いです。

でも、ねじを回す以外に結構使い道があります。
たとえば、ぴったりはまったキャップを外すときとか、箱の隙間に挟んでこじ開けるとか、やはり、なくてはならない道具です。

一般的なサイズ表記です。

(大きい)4,3,2,1(小さい)

JISで規格化されていて、柄の長さや先端マイナス部分の厚みや幅で表示されています。 柄の長さや先端の幅などは、規格だけにとどまらず、いろんな種類が存在するので実際に目で見て確認して購入するのがいいでしょう。

プラスドライバーと同じで、精密ドライバー(マイナス)を揃えておくと便利なのでお勧めです。

ペンチ
ペンチは、ドライバーと同様によく使う道具です。

針金を切ったり、曲げたり、締めたり、金具をしっかりつかんだりと、ひとつあるととても便利です。

強い力でつかむことが出来るので、手では出来ない作業が楽にできます。

使うサイズを数種類揃えるといいでしょう。

ラジオペンチ
ラジオペンチは、ペンチに比べて先端が細長くなっていて、細かい作業に向くペンチです。

挟む力はペンチ程強くありませんが、針金を切ったり、曲げたりとペンチと同じことができます。 ペンチではできない細かい作業を行うために是非とも揃えておきたい工具です。

ラジオペンチはいろんな種類があります。
特に細かい作業に特化したものや、少し太めで力をかけられるもの、穴が空いているものなどがあります。
用途に応じて使い分けできるように数種類揃えるようにしたい工具です。

ニッパー
電線や針金を切るときに使う工具ですが、プラスチックなども切断できるので、細かい工作にも使用できます。

意外といろんな場面で使用できるので類揃えておきましょう。

ガンプラで使った方もかなりいると思います。もしかすると、いちばん馴染みのある工具かもしれません。

モンキーレンチ
ボルトやナットを締めるための工具です。 開口サイズ、レンチ部分の厚みや柄の長さで選びます。
開口サイズによって種類がたくさんあります。
自転車のパーツ取り付けや修理でも使う使用頻度の高い工具です。

経験がある方の多いと思いますが、ねじ頭をしっかり閉めて(遊びを無くして)使わないとネジ頭をなめてしまうことがありますので注意が必要です。

広範囲のサイズに使用できるので便利ですが、もし、決まったサイズのネジを締めることが多いのであれば、モンキーレンチではなくメガネレンチを使うようにしましょう。 しっかりはめて使用できるのでなめる心配はありません。

六角レンチ
六角穴付きボルトを締めるためのレンチです。
ホームセンターなどで8種類位セットで入手できます。

家具の組み立てなどで使うことがありますが、小さいものから大きいものまであるのでセットで揃えておくといいでしょう。

ラチェットレンチ
ラチェットレンチとは、ラチェット(歯車付きの回転機構)が付いたメガネレンチです。
ボルト・ナットを回すときに使用しますが、いちいち外すことなく連続締めができる工具です。
特定のサイズのボルト・ナットを扱うことが多いときはあるととても便利です。

ワイヤーカッター
ワイヤー切断のための工具です。
ペンチでもワイヤーを切ることができますが、ワイヤーカッターは切断専用なので、より楽に正確に切ることができます。
必要に応じて揃えるようにしましょう。